クロス・壁紙の張替え まとめ

リフォーム時に多いクロス・壁紙の張替えについてのまとめ

クロス壁紙の張替え DIY

最近では自分でやってみようという人も増えています。実はこつをつかめばある程度できるんです。もちろんプロとまったく同じクオリティを求めているならお勧めはしませんが、趣味の延長や興味がある方はご自身でやってみるのも楽しいですよ。

簡単な手順としては、

 

①必要な量を計算する

まずはこれをしないとどのくらいクロスを用意すればよいのかわかりません。失敗することも考えて少し余分に用意しておくと安心です。

 

②コンセント等をはずす

クロスの作業に取り掛かる前に邪魔になるコンセント等ははずしておきましょう。ねじや細かい部品がなくならないよう注意してまとめておきます。

 

③古い壁紙を剥がす

カッターなどを使って端をめくり引っ張れば剥がすことができます。この時裏紙は残っても大丈夫ですが、裏紙が残っているところと下地が見えているところができてしまうと後で段差になってしまいます。そういったときはクロス用コーキング を使って補修します。段差が大きいときやひび割れなどがあるときには壁補修用パテ を使いましょう。きれいに剥がしきれないときはスクレッパー を使い、きれいに剥がします。

 

 ④クロスをカットする

床から天井までの高さプラス上下5cm程度、あわせて10cm程度あまらせてカットします。

 

⑤のり付けし張る

のりは均等になるように伸ばしていきます。のりの種類にもよりますが、通常のり付けをし10分~20分程度してから張り付けます。すぐに張るとスキの原因になります。また、貼り付けるときに空気が入ってしまってもあわてないで大丈夫です。うまくいくまで剥がして張りましょう。最後にハケなどで押さえ、余った部分をカットします。

 

どうでしょうか?最初は何度か失敗もあるかもしれませんがきれいにできるとうれしいですね。今は色々な商品が出ていて、クロスの上から張れる ものなどもあり賃貸物件でも壁紙が変えられるということで人気があります。賃貸であきらめていた方もこれなら自分好みのお部屋に近づきますね。 

クロス・壁紙の張替え 種類

壁に使われる材料は漆喰や珪藻土、また昔から和室に使われていた砂壁など様々なものがありますが、クロスには大きく分けて素材別に4つのタイプがあります。

 

①ビニールクロス

クロスの中でも最も多用されています。他の素材に比べ安価で耐久性が高く清掃しやすいのが特徴。品質も安定しており色やデザインも豊富。塩化ビニールなどをおもな素材として使用しています。

 

②織物クロス

レーヨンや絹、麻などで作られるクロスです。ビニールクロスに比べると素材の違いもあり高級感、重厚感が感じられます。平織りや綾織りなどがあります。

ビニールクロスに比べるとホコリを吸着しやすいという特性もあり定期的にメンテナンス、お掃除が必要です。ホテル、美術館などのホールに使われたりします。

 

③紙クロス

パルプが原料の原紙にプリント加工やエンボス加工を施したクロスです。

和紙やケナフなどの非木材紙を原料としたものもあります。紙でできているためビニールクロスに比べ吸音性に優れながらも空気を通す健康に配慮された素材として現在利用する人が増えています。大抵が輸入の壁紙ですが、手すき和紙などのクロスもあります。

 

④その他のクロス

珪藻土を混ぜてつくる珪藻土壁紙や金属、ガラス繊維を原料とする壁紙、ポリエチレンなどの合成樹脂と天然木などを張り合わせた木質系のものなど様々な種類が存在します。それぞれに機能性の特徴があります。

 

特に素材へのこだわりがないのであればビニールクロスで好みの柄や色のものはあると思います。よく遠慮してしまう人がいらっしゃいますが、リフォーム会社さんなどに要望を言うといくつかサンプルを用意してくれますので遠慮なく思っていることは伝えましょう。

 

  

クロス壁紙の張替え 相場・価格

現在は種類も機能も様々なものが販売されていて、インテリアをメインに展開しているブランドやアパレルをメインに展開しているブランドなどでもクロス・壁紙を販売しているところもあり、それぞれの価格はもちろん大きく違います。ここでは最も多く使用されているビニールクロスの中から安価で種類も多い『量産品クロス』と『1000番台クロス』といわれるものについて説明しています。

 

①クロス・壁紙の張替え費用内訳

業者により項目は多少違うと思いますが基本的には、

既存クロス等の剥がし(解体)費、下地調整費、材料費、施工費、その他諸経費(ゴ処理や交通費、現場管理費など)となります。

ですので、当然選ぶクロスが変われば費用は変わりますし、現在どのような状態になっているか、下地の処理はどの程度必要なのかでも変わります。

 

②㎡単価とm単価

業者へ見積もりを依頼すると材料費などを㎡で計算しているものとmで計算しているものがあります。㎡の場合は1m×1m、mの場合は1m×約90cmです。TOTALの金額と合わせこういったところもチェックしましょう。

 

③『量産クロス』『1000番台クロス』

『量産クロス』はクロス張替えの料金を安くしたい場合に最適です。

ただし、色や柄、機能をたくさんの種類から選び決めたいというときには気に入るものが見つからない場合もあります。

『1000番台クロス』は『中級クロス』とも呼ばれ種類も機能も多く、分譲マンションや戸建てのクロス張替えに選ばれることが多いです。部屋ごとに量産クロスと使い分けて選ぶ方がほとんどではないでしょうか。

 

④6畳の部屋クロス張替えたらいくら?

実際の金額ではどの程度なのか、6畳の部屋を例にとって見てみましょう。

今までの説明で色々な種類があり、値段も違うことはご理解いただけたと思いますが、そういったものをトータルして一般的に単価900円~1200円/m程度といわれています。

6畳の部屋のクロス・壁紙=壁面積+天井面積ですので、50~55平米程度が多いです。

ここから窓やドアの部分を引くと45平米程度で4万5千円。これにその他の費用を含めると7万円~といったところです。

(実際は部屋の形や窓の大きさなどにより皆さん違いますので、ご注意ください。)

ここまでは一般的なお話です。ここからは私の経験上の話ですが、量産クロスでしたらもっと安いです。解体費や諸経費は業者さんによって違います。一括見積もりの業者で依頼するとさらに安いです。逆に近くの工務店さんに依頼すると一括見積もりのサイトより少し高いと思いますが、お付き合い等の付加価値はあります。これは好みなのでどちらが良いかは一概には言えないと思います。

ちなみにネットでの一括見積もりは業者さんを絞るまで匿名でできるところが多いのでかなり人気です。キャッシュバック等を用意しているところもありますが、間に一社入って責任をもってくれるのは頼もしいのと、ある程度まで匿名でできるというのは正直うれしい。知り合いの工務店さんとかだと相談に行ったら断るのも一苦労です。無料なのでどーしようかなと迷っているような段階でしたら近くの工務店ではなくネットでの一括見積もりサイトのほうが気が楽ですね。 

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クロス壁紙の張替えで後悔したこと

クロス・壁紙のリフォームは面積が大きく普段視界に入る部分ですので雰囲気も大きく変わるため非常に人気です。しかし、期待に胸を膨らませ挑んだリフォームは終わった後に『しまった!!』『失敗したかぁ』という後悔の声が多いのも事実です。リフォームする理由が人それぞれなのでその内容も人により違うのですが中でも多いものを見てみると、

 

①リフォーム前ほとんど変わらない

最初は雰囲気をガラッと変えたいと思う方も多いのですが結局同じようになってしまったということが結構あります。これは失敗したというよりもやもやしたものがずっと残ってしまう感じですね。

しかし、思い切って冒険するのもちょっと心配といのも事実。そういったときには色彩が少ない柄物が良いと思います。例えばしたの写真はサンゲツのクロスですが柄が多くても広い面で見たときには同系色なので華やかで落ち着いた空間になります。

 

②柄物を選んだら思っていた雰囲気と違った

一番の要因は小さなサンプルで見たときとそれが壁一面に張られたときの色の見え方や柄の感じ方が違うということにあります。柄物を選んだら目がチカチカするほど気になったり薄い色を選んだら思ったより濃く感じたなどは良くあることです。

1つ参考にしていただきたいのは部屋の大きさと柄の大きさのバランスです。

一般的に小さな部屋に大柄は圧迫感を与え、大きな部屋に小柄は煩わしさを与えます。つまりその逆の大きな部屋には大柄、小さな部屋には小柄がセオリーですがなにも全部の面を同じクロス・壁紙にする必要もないので1面のみ柄物にするなどの張りわけもうまく使いましょう。

 

③スイッチ・コンセントとのバランス

クロス・壁紙の張替えをされる方の平均築年数はバラバラで築15年程度までは年数に関わらず10パーセント前後の方々が行っています。築1年目でもリフォームする方はするのですが、これが築15年を過ぎるとその割合は一気に上がり25%以上にもなります。

15年以上経っているお住まいの壁紙を新しくなるのですが、実は毎日触っているスイッチやコンセントの汚れがびっくりするほど目立ちます。クロス・壁紙の張替え工事が終わった後に再度スイッチの取替えを依頼すると余分に費用がかかってしまうので、もしそのような心配があるようでしたら一緒にお願いしたほうが費用を抑えることができます。

 

色々な心配もある中無料の現地調査を行ってくれる業者さん もいらっしゃいますのでまずはそういったところに相談されるのが良いと思います。